【エルサレム花岡洋二】ガザ支援の船団がイスラエル軍に急襲され多くの死傷者が出た事件で、イスラエル国内のパレスチナ人を代表する「イスラエル・アラブ市民委員会」は31日、全国でゼネストを呼びかけた。ガザ中心部などで数千人規模の抗議行動が起き、警察当局はこの動きがイスラエル国内へ拡大することを警戒している。

 地元メディアによると、死者にイスラエル東部ハイファに住むパレスチナ人が含まれている可能性がある。ガザからの情報では、船団が寄る予定だった港やガザ市中心部に、パレスチナ人が大勢集まり、トルコ国旗を掲げて「イスラエルに処罰を」などと叫ぶ抗議行動があった。またガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスがデモ行進を組織した。

 イスラエル紙「ハーレツ」(電子版)は「(パレスチナ、イスラエル)双方が事態を沈静化させることに失敗すると、第3次インティファーダ(民衆蜂起)に発展しかねない」と報道している。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長とハマスのハニヤ最高幹部も、事件を「虐殺だ」と糾弾した。アッバス議長は3日間、喪に服すよう、パレスチナ人に呼びかけた。

毎日新聞 2010年5月31日 21時20分(最終更新 5月31日 23時32分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20100601k0000m030087000c.html

虐殺だ!! q(x`皿´メ)p